デジタルセキュリティ企業であるオランダ・Gemalto(ジェムアルト)は6月28日、自転車のシェアリングサービスを展開する中国・Mobike(モバイク)との協業を発表した。

中国で急成長しているシェアリングサービス「Mobike」

モバイクが提供するシェア自転車のスマートロックには、ジェムアルトのCinterion M2Mモジュールと機器識別モジュール(MIM)が組み込まれており、位置データを送信したり、遠隔操作でロックしたりできるほか、専用アプリを使って一番近くにある自転車の正確な位置をリアルタイムで確認することが可能。

IoTベースのモバイクプラットフォームにより、各自転車の状態のスマート監視、頻繁に利用されている場所の管理が可能なことに加え、高い安全性や運転効率の高さ、これまで対応できなかった都市部における近距離移動といった、利用者のニーズに応じた配車に対応できるという。

ジェムアルトはすでに世界の主要なモバイルキャリアから認証を得ているため、モバイクは自転車シェアリングサービスの世界展開がより迅速かつ容易になり、将来的に新たな接続サービスを追加できるとしている。

今回の両社の協業は、モバイクが提供するシェア自転車のためのセキュアなインターネット接続をさらに発展させるものとなる。

ジェムアルトのIoT技術により、位置データ送信やロックの遠隔操作が可能