fossBytesに5月13日(米国時間)に掲載された記事「MP3 Audio Format Is Officially Dead」が、MP3オーディオフォーマットの特許およびライセンスを保持しているドイツのファウンデーション「Fraunhofer Institute for Integrated Circuits」が、そのライセンスプログラムを終了したと伝えた。この動きがすぐにMP3の使用停止を意味するものではないとされているが、MP3がすでに終わりつつあることを示す象徴的な出来事と伝えている。

MP3はオーディオフォーマットとして1つの時代を築いてきた。しかし現在では、メインストリームからは外れつつあり、主なベンダーはACCファミリやMPEG-Hを使用している。今回、Fraunhofer Institute for Integrated CircuitsがMP3のライセンスを終了させた背景には、すでにMP3がメインストリームから外れておりライセンスを提供する意味が低いと判断したためと見られている。同社はMP3以外のより優れているとされるオーディオフォーマットのライセンス提供を加速させたいものと見られる。

MP3はオーディオフォーマットとして人気があり、多くのユーザーによって利用されている。今回、ランセンスが終了したことでこれまでよりも利用がしやすくなることも考えられるが、すでにMP3よりも優れたとされるオーディオフォーマットの活用が進んでおり、今後も人気であり続けるかどうかはわからない。