安川電機は、同社の産業用ロボット「MOTOMAN」の塗装ロボットシリーズとして、家電製品や自動車の樹脂成形部品、携帯電話やパソコンの金属部品といった小型製品の塗装に最適な塗装ロボット「MOTOMAN-MPX1150」をラインアップに追加したことを発表した。
同ロボットは、ロボット表面の凹凸部を極限まで削減することで、塗料ミストの蓄積を抑えることが可能。これによりロボットの手入れを容易なものとしたとする。また、ロボット関節位置の最適化(S/L軸オフセットレス)により、ロボットを近接配置することが可能なため、塗装ブースの縮小が可能なほか、床置き、壁掛け、天つり設置といった全方向設置が可能なため、生産スタイルに合わせた自在なレイアウト構築もできるようになっている。
さらに、手首軸のモーメント・イナーシャ強化により、手首軸可搬質量5kgを実現。これにより複数のガンや 小型ベル塗装機などの搭載による高品質塗装にも対応することが可能となった。加えて、ロボットコントローラ「DX200」と組み合わせることで、吐出量・高電圧・エア条件などの塗装条件をロボットプログラムにて直接制御することが可能なほか、オプションとして塗装エア盤も用意されているという。
なお、同ロボットは3月15日より販売を開始しており、販売価格はオープンとしている。