ANA総合研究所は、訪日外国人誘客事業に関する新しい取り組みを山形県庄内地方で実施すると発表した。

今回の取り組みでは、参加する顧客が、訪問先となる山形県鶴岡市の市民とともに伝統料理づくりを体験する交流イベントなどを中心に、ご当地の食文化を地域の方との触れ合いを通じて体験する食ツーリズムをテーマとした地元推奨のモデルツアーをANAセールスと企画。

2017年3月13日(月)・14日(火)にわたり開催するほか、同ツアーの一部の行程について、訪日中の世界観光機関(UNWTO)のタリブ・リファイ事務局長が視察を行う予定となる。

また、ツアー中には、ITベンチャー企業LocoBeeが開発したコミュニケーションアプリ「LocoBee(ロコビー)」を活用し実証実験を行う。

なお、「LocoBee」は、日本の魅力をサポートする旅人アプリとして、旅人がいまいる場所で「困った!」「教えて!」を発信すると、同じ言語を話す近くの有志Locoたちが、情報提供などにより解決してくれるサービスとなる。

同研究所は今後、東北や山陰、北海道、四国地域等で各自治体や地元企業と連携し、LocoBee社と共に外国人のニーズを取り入れた新しい食ツーリズムを核とした5000名規模のモニタリングツアーのしくみを検討。日本の各地域の新たな魅力の発掘や、訪日外国人旅行客の地域への誘客につながる施策を展開していく考えだ。