トッパン・フォームズは2月9日、ダイレクトメール(以下、DM)の開封閲読状況や印象、開封したくなるキーワード、形状、開封後の行動など、DMを「受け取ってから」にフォーカスした調査を実施し、その結果を報告した。これによると、生活者は開封しやすくお得な情報であれば開封意欲が高まることが分かった。
同調査は2016年9月2日~8日にかけ、全国の20代以上の男女でDMを3割程度以上開封し、メールマガジンに登録しているとした1000名(20代~60代以上の各性年代100名)を対象にWebアンケートを用いて実施されたものだ。
開封したいDMは「サンプルなどが入っている封筒」
まず、各タイプのDMに対しどの程度「開封したい」と感じるかを聴取。「開封したくなる」「やや開封したくなる」という回答が最も多いDMは「サンプルなどが入っている封筒」で70.0%となった。
一方、カタログや会報誌は「開封したくない」「あまり開封したくない」との回答割合が高く、開封してもらう工夫が特に重要といえそうだ。
どんなキャッチコピーなら開封したくなるか
続いて、DMに記載があれば最も興味を持つであろう表記について質問したところ、商品やサービスの割引DMにおいては、「5000円の商品に対して1000円引きという表記」との回答が半数以上を占める結果に。同じ割引率となる「20%引き」を倍以上引き離した。
これを男女・年代で比較してみる。すると、「1000円引き」という表記は女性の全年代で6割近い支持を集め、特に50代は67.0%と高く支持された。それに対し、男性の20~30代は「20%引き」が男性全体の平均(23.0%)より多く回答を集める結果に。性別や年代により興味を持つ表記は異なることが分かった。
パーソナライズされたDMもメリットがある情報であれば構わない
最後に、購入履歴や年代、性別による好みなど「蓄積データによって最適化されたDM(パーソナライズDM)」について質問した。すると、全体の42.5%が「メリットがある情報」であれば好意的に受け取ることが判明。特に20代は約50%が「構わない、好ましい」と回答した。