Synopsysは3月8日(米国時間)、Platform Architectの最新バージョンに、サプライチェーンを通じてSoCアーキテクチャの性能仕様の共有を容易にする新たな仮想プロトタイピング・テクノロジ「Task Graph Generator(TGG)」を搭載したことを発表した。

半導体メーカーは、Platform Architectを活用することで、システムメーカーのソフトウェアアプリケーションの要求に基づいて開発中のSoCのアーキテクチャ仕様を定義することが可能となる。また、システムメーカーはTGGを用いて生成したアプリケーション負荷モデルをSoCのプロセッシングリソースにマッピングできるできるようになり、これにより両者ともに、開発プロジェクトの早期段階で開発対象のマルチコアSoCアーキテクチャの性能と消費電力を検討/分析/最適化することが可能となるという。

またタスクグラフは、ソフトウェアそのものではなく抽象的な負荷モデルとして表現されているため、システムメーカーは、実行可能な仕様としてそれらを半導体メーカーと共有することができ、サプライチェーン間での協業を促進することができるようにもなると同社では説明している。

なお同社によると、TGGは、ソフトウェアの実行状況をインプット情報として、アプリケーション特性をプロファイリングするテクノロジであり、開発者は、システム上で所望のアプリケーションプログラムを実行し、TGGフォーマットでインプット情報を記録することができるようになるとしている。