BASFは、インド・ムンバイにおいて、新たな研究開発拠点「イノベーション・キャンパス・アジア・パシフィック」を始動させたと発表した。

同拠点は、上海に続く2つ目の「イノベーション・キャンパス・アジア・パシフィック」で、約5000万ユーロの投資により、パーソナル/ホームケア、プロセス開発、有機合成、作物保護などを含む幅広い領域の研究が進められる予定だという。

敷地面積は約2万m2で、最大300名を収容可能だとのことで、インドのほか、世界各地から優秀な科学者が集結する予定だという。科学研究施設、技術研究施設、最新のオフィス、大規模なホール、食堂、社員向け設備が整備されているほか、直射日光による過熱を最小限に抑える二重ファサード、LED照明、雨水貯蔵施設、太陽光電池パネルつきの反射屋根や、再生可能なエネルギーを生成する風車なども設置されており、建物内の50%以上の照明には再生可能資源が利用され、BASFの革新的なソリューションも多数活用されているという。

なお、同社の3つの主要なテクノロジー・プラットフォームの1つである先進材料&システムリサーチの本部は、2016年1月から上海のイノベーション・キャンパス・アジア・パシフィックに設置されているほか、残り2つのテクノロジー・プラットフォームである、プロセスリサーチ&ケミカルエンジニアリングとバイオサイエンスリサーチは、欧州と北米にそれぞれ本部を構えているが、ムンバイのイノベーション・キャンパス・アジア・パシフィックでは、これらのプラットフォームと関連する研究活動が実施される予定だという。

イノベーション・キャンパス・アジア・パシフィック(ムンバイ)の様子