ソフトバンクは、電子回路が印刷された紙を筒のように丸めることで光る懐中電灯「PAPER TORCH(ペーパートーチ)」を発売した。販売は、デザイン特化型のIoT商品開発プラットフォーム「DoT.(Design of Things)」にて50台限定で行われる。価格は8,000円(税別)。
「PAPER TORCH」は、紙などに電子回路を印刷する技術を活用して作られた、筒のように丸めることで光る懐中電灯。同商品は、紙に市松模様のデザインが施された電子回路が印刷され、紙の片面にはボタン電池2個とLED7個が、導電性のある接着剤で接着されている。電流経路の距離が長いほど電気抵抗が大きくなり、短いほど小さくなることから、紙をゆったりと巻くと光が弱くなり、きつく巻くと光が強くなるなど紙の巻き方の加減により光の強さを調整することができる。また、LEDが紙に触れると色が変わるため、LEDを接着している面を内側にして巻くと白い光に、外側にして巻くとオレンジ色の暖かい光になるといった、光の色の変化を楽しむこともできるということだ。
同商品は、デザインオフィス「nendo(ネンド)」と、100年を超える紙の老舗企業である「竹尾」、 東京大学発のベンチャー企業で紙やフィルム、布などに銀粒子を使ったインクを印刷することで電子基板を作る技術を持つ「AgIC(エージック)」の3社による共同プロダクトで、アイデアや試作中の製品を商品化に向けて支援する消費者参加型プラットフォーム「+Style(プラススタイル)」が、「nendo」と共同で取り組む、デザイン特化型のIoT商品開発プラットフォーム「DoT.(Design of Things)」発の製品第1弾として販売される。