ロームは2月6日、ハイレゾリューション音源の再生に対応したカーナビ/カーオーディオ向けサウンド・プロセッサ「BD34602FS-M」を開発したと発表した。

同製品は、ICの音質に影響する回路構成、電気的特性を中心に、28の独自パラメータを最適化することで、車載オーディオに求められる車室内の音像(音源の位置、距離感)を正確に表現することに成功した独自の音質設計技術を導入。中点バイアス回路のノイズを従来品比で約20%低減したほか、ボリューム回路で発生する低域ノイズを最大1/10に低減することにも成功したという。また、低歪率0.0004%とボリューム減衰時のフロアノイズ3.1μVrmsを実現したほか、ナビ音声やハンズフリーの音声割込み機能(ミキシング)を搭載することで、ポップノイズの低減も実現したとする。

なお、同製品はすでにサンプル価格2000円(税別)でサンプル出荷を開始しており、2017年1月からは月産10万個の体制で量産も開始したという。

カーナビ/カーオーディオ向けサウンド・プロセッサ「BD34602FS-M」のパッケージ外観