ランサーズやWarisなど23社による共同支援により、フリーランスを支援する事業者がフリーランス個人と共に組織する「プロフェッショナル&パラレルキャリア フリーランス協会(以下、フリーランス協会)」が任意団体として設立した。

プロフェッショナル&パラレルキャリア フリーランス協会ロゴマーク

フリーランス協会は、フリーランスを支援するマッチングプラットフォームであるWaris、ランサーズ、クリエイターズマッチ、サーキュレーション、ブランニュウスタイルや、フリーランス向けサービスを展開するfreeeが理事・幹事となり、エンファクトリーやパーソルテクノロジースタッフなど合わせて23社のフリーランスを支援する事業者が参画したものだ。

社会の「働き方改革」および「女性活躍推進」の気運や、各種マッチングサービスの成長などを背景に、日本国内における広義のフリーランス人材は1,064万人に上っているという(ランサーズ「フリーランス実態調査2016年度版」)。その流れを受け、経済産業省は2016年10月に「柔軟な働き方に関する研究会」を設置。その一方で、働き手にとっての課題は多様化・複雑化している。

また、日本において「フリーランス」といえば、クリエイティブ職に偏った解釈がなされがちであり、本当は柔軟な働き方を志向しているのに踏み出せない人が多いという状況もあるという。同協会は、多様化するフリーランスの実態を世の中に発信し、フリーランスが健全かつ前向きに活躍できる土壌を作り、柔軟な働き方を望む人にフリーランスとしての「プロフェッショナルキャリア」や「パラレルキャリア」という選択肢を提示して、個人の働き方の多様化を後押ししていくということだ。

参画企業は23社にのぼる

活動内容は、フリーランスの認知向上のための啓発活動として、調査・研究、情報発信、イベント開催を行い、フリーランスの事業およびキャリア形成支援として、融資・人間ドック・保険・共働き支援などフリーランス向けベネフィットプランの開発、コワーキングスペース・法務・会計・事務サポートなどの事業支援サービスとの提携、職種や地域毎の分科会・懇親イベントなどコミュニティ形成とネットワーキング支援、専門スキル・間接ビジネススキルのセミナーなどスキルアップやキャリアアップの支援、認定ロゴ・認定資格制度などによる信頼性向上などを行っていく。加えて、フリーランスの労働環境改善・向上に向けた政策提言として、ガイドライン策定に関する政府・自治体への働きかけや、制度改正の提案なども行っていくということだ。

会員には個人会員と法人会員があり、個人会員はフリーランスやパラレルワーカーとして働いている人、フリーランスとしての「プロフェッショナルキャリア」や、「パラレルキャリア」を目指す、または興味のある人が対象となる。個人会員の会員種別はメルマガ会員(年会費無料)と正会員(年会費有料予定)があり、メルマガ会員は協会Webサイトにて募集開始している。正会員は2017年4月より募集開始予定で、正会員向けの特典詳細は募集開始時に発表されるという。

法人会員は、フリーランスやパラレルワーカーの支援事業を行っている法人、フリーランスやパラレルワーカーの人材活用を行っている、または関心のある法人、そのほか協会の趣旨に賛同する法人が対象で、会員種別は、賛助会員(年会費10万円/口)、準会員(年会費3万円/口)、協力の3種となっている。