ソシオネクストは1月5日、同社のイメージングプロセッサ「MilBeaut」の第8世代シリーズ「M10V」として、ドローンやアクションカメラなどの機器による動画撮影に向けて処理性能の向上と消費電力の最適化を施したSoC「SC2000」を開発したと発表した。

同製品は、独自技術「Milbeaut画像処理アルゴリズム」を改良することで、コンピュータビジョン処理用のDSPを搭載したほか、4カメラ同時撮影による360°パノラマスティッチングや機械的なジンバルが不要なブレ補正、ローリングシャッター補正などの機能を搭載した。これにより画像処理速度を従来品比で約3倍の向上となる1.2GPixel/秒としつつ、消費電力を約1.7W(Typical動作時)に抑えることにも成功している。

搭載CPUはARM Cortex-A7 Quad(660MHz)で、HEVCコーデックとH.264コーデックの同時処理が可能。また、画像処理IPとしては、3Dノイズ除去、ワイドダイナミックレンジ補正、HDRサポート、歪補正、動画手振れ・静止画手振れ・欠陥画素補正などに対応している。

なお、サンプル出荷はすでに開始しているほか、SDKの提供もすでに開始しているという。

「SC2000」のパッケージ外観