米Amazonが開発しているドローン配送サービス「Prime Air」が、プライベートベータサービスで初めてAmazonユーザーから注文を受け、商品の配達に成功した。CEOのJeff Bezos氏がTwitterで明らかにした。

Prime Airは、ドローンを使ってAmazonの物流センターから直接Amazonユーザーに商品を届けるサービスだ。利用者は着陸場所を示すシートを庭などに設置。物流センターを飛び立ったドローンは利用者のところまで安全に飛行し、シート上に垂直着陸、荷物を下ろして物流センターに戻る。配達できる荷物は最大5ポンド。15マイル以内の範囲で30分以内に荷物を届ける。

物流センターを飛び立ち、商品を届けて戻ってくるまで全て自動、素早い配達を実現するPrime Air、最新モデルは荷物を機体に取り込むデザインになっている。

同社は英ケンブリッジ地方でPrime Airの開発・テストを進めており、現在2人のAmazonユーザーが参加したプライベートべータサービスを行っている。初の配達は12月7日(現地時間)に行われた。注文を受けた商品はFire TVと犬用のビスケット。利用者が注文を完了してから13分後に、ドローンによって商品が配達された。これから飛行データやユーザーからのフィードバックの収集を積み重ね、ケンブリッジのPrime Air施設を中心に数カ月をかけてプライベートベータの参加者を増やし、いずれ数百人規模に拡大する計画だ。