きりんは12月5日、電子カルテシステム「きりんZERO」と複合機をアプリ連携(きりんスキャン)することにより、複合機の操作パネルから電子カルテの操作、画像の取り込みを容易に行えるといったシームレスな連携を実現したと発表した。
同社は、電子カルテを新規導入する医療機関の業務負荷をできるだけ少なくし、かつ移行のためのコストをできるだけ抑えるために、電子カルテと紙のカルテを併用させつつ、診療を継続させながら移行させることを目指した。また、複合機の操作パネルで、きりんの電子カルテの操作ができるよう連携し、診察に訪れた患者の過去の紙のカルテデータをその場でスキャンして電子化、移行も完了させる仕組みを作成。過去のカルテデータは複合機の操作パネル上の「きりんスキャン」のスキャンボタンを押すだけで、電子カルテ上に取り込むことができる。
これらの導入により、通常の診療においても、来院時の保険証のスキャンなども複合機のボタン1つで電子カルテにそのまま取り込み、紐づけすることが可能となり、受付・事務の負担も大きく削減する。きりんはこれまで電子カルテの導入がなかなか進まなかった無床の診療所へ、コスト面での負担を劇的に下げるだけでなく、運用の手間をできるだけ削減することで、電子カルテの導入を推進し、医療機関および患者に貢献をしていくという。
なお、今回開発したアプリ「きりんスキャン」は、「RICOH アプリケーションサイト for MultiLink-Panel」よりダウンロードして利用することが可能。利用には「きりんZERO」の認証が必要となり、事前の申込が必要。