デンソーとImagination Technologies(IMG)は11月14日、自動運転時代に対応することを目指し、自動車で用いられる制御システムに向けたCPUのハードウェア・マルチスレッド機能について共同研究を行っていくことを発表した。

自動運転では、複数の制御に関する命令を非同期で別々のタイミングで処理しつつ、各ECUが連動していく必要があるが、共同研究により、こうした処理の高効率化を目指すとしている。具体的には、マルチスレッド処理でマイクロ秒以下の制御の実現を目指すという。

なお、スケジュールや本格的な取り組み内容の詳細については、これから決まっていくとしており、ニーズとシーズ次第ではあるが、2022年~2025年ころに発売される自動車での採用を目指したいとしている。

従来の制御は、基本的にある時刻ごとに1つの処理を順に行っていたが、エレクトロニクス化が進むことで、車内外のさまざまな情報を非同期で処理していくことが求められ、同一タイミングで複数の処理の実行が求められるようになるため、その高効率化を目指す必要があるという