アナログ・デバイセズ(ADI)は11月7日、高精度逐次比較型(SAR)ADCの新製品「AD400xシリーズ」を発表した。
同製品はSARで18ビットという高性能を低消費電力、小スペースのフットプリントで実現。サンプリング・レート2-MSPSの18ビットAD4003と16ビットAD4000 SAR ADCを利用することで、技術的なトレードオフを軽減し、短期間のうちに最適な性能を発揮するデータ・アクイジション機器を設計できるようになるとする。
高入力インピーダンス・モードやスパン・コンプレッション・モードなどの機能を搭載し、ADCドライバ段に関する設計上の課題を軽減し、柔軟なアンプ選択を可能とする。高入力インピーダンス・モードでは、低消費電力の高精度アンプで直接ADCを駆動できるようになり、シグナルチェーン全体での消費電力を下げるのに貢献する。さらに、過電圧保護機能が内蔵されているため外付けの保護機器が不要になり、スパン・コンプレッションによってADCドライバ段をADCと同じ電源で動作させられるため、電源管理を簡素化できる。
AD4000およびAD4003は量産出荷中で、1000個購入時の単価はAD4000が19.85ドル、AD4003が12.75ドルとなっている。両製品とも10ピン 3 × 4.9mm MSOPまたは10ピン 3 × 3 mmLFCSPのパッケージオプションが用意されている。