スウェーデンのカロリンスカ研究所は10月3日、今年のノーベル医学・生理学賞に「オートフォジーの機能」について明らかにした東京工業大学(東工大)の大隅良典 栄誉教授を選出した。2015年のノーベル医学・生理学賞は北里大学の大村智 特別栄誉教授が受賞しており、日本人は2年連続の受賞。

同教授は細胞が自分自身のタンパク質などの細胞成分を分解し再利用する「オートファジー現象」を出芽酵母の遺伝学的手法を用いて解析。世界に先駆けてオートファジーに不可欠な遺伝子群を同定し、それらの機能と生物学的意義について明らかにした。

東京工業大学 科学技術創成研究院 大隅良典栄誉教授