日本電信電話(NTT)とメディアアート研究機関アルスエレクトロニカ・フューチャーラボは8日、共同研究について合意したことを発表した。

アルスエレクトロニカ・センター

展示会アプリ「Ars Wild Card+」

今回の共同研究は、ICTとアートの融合による新たなユーザ体験のコンセプト創出や研究の推進をめざすもの。NTTが持つ人工知能やメディア処理技術等の先端テクノロジーと、アルスエレクトロニカ・フューチャーラボが持つクリエイティブシンキングに関するスキル・ノウハウを持ち寄って進められる。

2020年に向け、公共空間における「深い感動、新しい体験、おもてなし」の提供をめざし、新たなコンセプトの創出や研究の推進を図っていく。具体的には、「人工知能」「IoT・ロボティクス」「高臨場メディア」「ビッグデータ」「UI/UX」「人間情報科学」等をテーマとした共同研究を実施する。

また、本日8日から12日にかけて、オーストリア・リンツ市で開催される、アルスエレクトロニカ主催の世界的なメディアアートの祭典「アルスエレクトロニカ・フェスティバル2016」において、共同研究の成果の第1弾を出展する。

アルスエレクトロニカ・フューチャーラボの展示会向けアプリ「Ars Wild Card+」にNTTの物体アングルフリー検索技術を追加し、QRコードなしで認識動作を行えるようにしたものを公開。その他、印刷された誘導サインや来場者が描いた絵が動いてみえるような展示が行われる。