島津製作所は9月6日、同社のエネルギー分散型蛍光X線分析装置(EDX)およびフーリエ変換赤外分光光度計(FTIR)で取得した双方のデータを統合して解析可能な「EDX-FTIR統合解析ソフトウェア」を発売した。

対応機種は、エネルギー分散型蛍光X線分析装置「EDX-7000」/「EDX-8000」、制御用ワークステーション「LabSolutions IR」および「IRsolution」で制御可能な同社製フーリエ変換赤外分光光度計。

同ソフトでは、個別の解析が必要だったEDXとFTIRそれぞれのデータをソフトウェア上で統合して解析し、標準で実装する異物専用のライブラリと照合することで、異物候補を一致度の高い順に表示するというもの。

ライブラリには、実際に検出された異物の材質や色、形状、金属光沢など実用的な情報が収録されており、追加登録によるライブラリの拡充も可能。また、分析データに画像ファイルやPDF形式の文書ファイルを紐付けて登録することで、さまざまな情報をペーパーレスで一括保管できる。

価格は90万円(税別)。同社は、発売から1年間で国内80本の販売を計画している。

EDX-FTIR統合解析ソフトウェアのイメージ画像