マツダは8月30日、タイ・チョンブリ県のパワートレイン生産拠点であるMazda Powertrain Manufacturing (Thailand)(MPMT)に新たに221億円を投じ、エンジン組立工場の年間生産能力を2018年上半期までに10万基に増強するとともに、同規模のエンジン機械加工工場を新設すると発表した。

2015年10月に本格稼働したMPMTのエンジン組立工場は、年間生産能力3万基で、「SKYACTIV-D 1.5」および「SKYACTIV-G 1.3」の組み立てを行っており、同工場で生産されたエンジンは「Mazda2(日本名:マツダ デミオ)」に搭載されている。

マツダは、今回の発表について「タイにおける車両、エンジン、トランスミッションの一貫した現地生産体制のさらなる拡充を図る」と説明。また、生産機種に「SKYACTIV-G 2.0」を追加し、ASEAN域内に車両生産拠点があるマレーシア、ベトナムへの輸出を開始する予定だとしている。

MPMT完成予想図。左上がトランスミッション工場、右下がエンジン工場(色の薄い部分が新設予定のエンジン機械加工工場)