オレガは23日、Windows上で複数のストレージを統合して仮想ドライブを構築するストレージ仮想化ソフトウェア最新版「VVAULT 7.13」のダウンロード提供を開始した。

「VVAULT 7.13」によるシン・プロビジョニング(ストレージ容量の仮想化)

最新版「VVAULT 7.13」では、新たにプロビジョニング機能を搭載し、ストレージボリュームの容量をシステム管理者が任意に設定できる。従来の「VVAULT」では、仮想ドライブに組み合わせる構成ストレージを増減することにより、仮想ドライブの容量を任意にコントロールすることが可能だったが、この方式では大規模組織などで予め部門ごとのストレージ割当量を決めておき、現場部門にその割当量に応じた費用負担を請求するケースなどにおいて、顧客の要求に応えることが難しいことがあった。

これに対して、最新版のプロビジョニング機能では、システムが持つ物理ストレージの容量とは別に仮想ドライブの容量値を任意に設定できるため、利用率が高くない領域の物理ストレージ割当を削減することにより、ユーザーから見える容量はそのままにストレージコストを削減するシン・プロビジョニングが可能となる。

このほかにも、クラウドストレージ接続時のアクセス速度や、Windowsのエクスプローラーで空き容量表示についても改善しており、より大規模な組織への適合性を向上させている。

提供価格(税別)は、個人向けライセンス「VVAULT Personal Plus」が月額500円、企業向けエントリーライセンス「VVAULT Professional」が年間10万円、全機能が利用できる大規模組織向けライセンス「VVAULT Enterprise」が年間20万円となる。なお、評価用の無料ライセンスも用意している。