キーサイト・テクノロジー(キーサイト)は8月18日、高性能PXIおよびAXIeモジュール型計測器とリファレンスソリューションのラインナップを拡大すると発表した。
M9019A PXIe 18スロットGen3シャーシは、最新のPCIe Gen3ファブリックスイッチを内蔵したPXIeシャーシで、市場最高の24GB/sのシステム帯域幅を提供。また、新しいPXIeシステムコンポーネントシリーズは、PCIe Gen3での高速なシステム帯域幅での接続機能が装備されている。
4スロットM9421A PXIeベクトルトランシーバー(VXT)とM9111A PXIe高速ソース/メジャメント・ユニット(SMU)は、テストスループットの向上と省スペースを実現する次世代携帯端末用パワーアンプ(PA)/フロントエンド部品(FEM)の製造試験とデザイン検証用に適したモジュールとなっている。これらのPXIe VXTおよびSMUは、同社のRF PA/FEM特性評価/テスト・リファレンスソリューションに使用される。
M9421A VXT(周波数レンジ60 MHz~6 GHz、最大変調/解析帯域幅160 MHz)は、主にパワーアンプ製造テストのアプリケーションにおいて、内蔵FPGAによる革新的な高速パワー調整に対応し、製造ラインのさらなる高速化に貢献する。また、ベンチトップ型のシグナルアナライザである、Xシリーズと完全に互換性のあるアナログ復調、雑音指数、さまざまな携帯電話/無線接続方式をサポートするソフトウェアを内蔵しており、ベンチトップ型との計測値の互換性やコマンド互換性などを提供する。
M9111A SMUは、電圧の変更、安定化、マイクロアンペアの正確な測定をすべて1 ms以内に実行可能。同社の前世代ベンチトップ型SMUと比べて20倍高速化されたほか、サイズも大幅に小型化し携帯端末向けデバイス試験の高速化を実現することができる。
新しいデジタル・インターコネクト・テスト・リファレンスソリューションは、最大32ポート、最大26.5GHzのフルクロスバーSパラメータ校正を備えたPXI VNAにより構成され、PLTSソフトウェアにより、さまざまなデジタルインターフェースの規格試験に対応するほか、製造においてもあらゆるドメイン解析を実行することができる。
このほか、M9195Aモデルの改良版で、16chの250MHzデジタル入出力チャンネルおよびDCパラメトリック測定に対応し、新たに複数モジュール同期およびパターン編集ソフトウェアを提供するM9195B PXIe 250MHzデジタル・スティミュラス/レスポンス(DSR)モジュールや、最新の無線通信、レーダー、衛星デバイスのテストが可能で、超広帯域1.25GHz変調解析を実現するM9203A PXIe 12ビット高速デジタイザ/広帯域デジタルレシーバーなどの提供も開始されている。
さらに、包括サービスを拡張し、他社製機器を含めたテストシステム全体をワンストップ校正サービスも発表。同サービスは北米、欧州、アジアの一部地域で提供を開始し、日本での展開も予定している。