みずほ銀行は8月15日、電通国際情報サービス(ISID)、野村総合研究所(NRI)と連携し、「Facebook bot」を活用した新たなコミュニケーションサービスならびに「Amazon Echoを活用した新しいバンキングサービスに関する実証実験を米国シリコンバレーで実施したと発表した。

Facebook botは、人工知能を活用して、テキストなどで入力された情報を解析・処理し、最適な内容を回答するようなプラットフォーム。今回、みずほ銀行ホームページ上で、Facebook botと呼ばれるチャット形式による自動応答機能を活用し、新規口座開設などの手続きを顧客にご案内するプロトタイプ(Chat bot)を開発。サービス提供中の有人チャット「みずほMessenger」に接続して利用も可能だという。

Amazon Echoは音声を介したコミュニケーションサービスで、音声で話しかけると、音声をテキスト情報に変換し、人工知能が情報を解析・処理し、最適な内容を音声で応答するような仕組み。今回、みずほ銀行のみずほダイレクトのスマートフォンアプリと連携させ、音声による操作で預金口座の残高照会などを実施可能なプロトタイプを開発。第1弾として、日本からの米国出張者向けのサービス展開(試行)などを展望中としている。

AmazonEchoを活用した音声によるバンキング実験の様子

AmazonEchoによる音声を通じたバンキングサービスと連動させた画面表示デモ(預金口座の残高表示)

Facebook botを活用した口座開設の画面案

今回、実証実験が行われた分野は「CUI(Conversational UI)」と呼ばれ、AI(人工知能)を活用しながら、顧客と対話形式で金融情報を案内したり、各種金融サービスを提供したりする次世代のチャネル・コミュニケーション方法となる。