ティントリジャパンは6月6日、仮想化専用ストレージ「Tintri VMstore(ティントリ ヴイエムストア)」において、3次元NAND型フラッシュを採用することで容量を従来モデルの4倍に増強したオールフラッシュストレージ「Tintri VMstore T5000」3モデルを発表した。

3次元NAND型フラッシュ搭載SSD

同日よりネットワールド、富士通エフサス、丸紅情報システムズ、ネットワンパートナーズなどの販売パートナーから販売される。

「Tintri VMstore T5080」

新たに発売されるのは、物理容量3.5~15.4TB(17~77TB)の「T5040」、物理容量6.9~30.6TB(35~154TB)の「T5060」、物理容量13.9~61.6TB(69~308TB)の「T5080」の3モデル(カッコ内はインライン重複排除および圧縮を用いたデータ削減後の論理値)。参考価格(税別)は、それぞれ2,300万円~、3,900万円~、5,900万円~となる。

「Tintri VMstore T5000」シリーズ3モデル

「Tintri VMstore T5000」シリーズ3モデルの容量構成パターン

新製品はすべてのモデルにおいて、メモリセルを垂直に積層して、微細化によるパフォーマンス低下を防ぐとともに容量を増大させたフラッシュメモリ「3次元NAND型フラッシュ」を採用し、従来モデルと比較し最大4倍の容量拡張を実現する。

ティントリジャパン 技術本部 SEマネージャー 東一欣氏は新製品について、次のように説明する。

ティントリジャパン 技術本部 SEマネージャー 東一欣氏

「今回の新製品の目玉は3次元NANDフラッシュを搭載したSSDを採用している点だ。これにより、高速性を維持したまま信頼性を担保しつつ、大容量化できる。容量が増えても2Uのラックスペースで完結している点は変わらず、省スペースで省電力だ。これまでティントリではハイブリッドシステムを提供してきたが、その頃からオールフラッシュ化を考慮して設計している。ハイブリッドモデルからHDDの部分がなくなっただけで、インライン重複排除・圧縮など基本構造は変わらない」(東氏)

「VMスケールアウト」機能も提供

また、同社では同日、オプションで「Tintri VMstore」を最大32台(10PB)までのストレージプールを作成し、「VMスケールアウト」機能を提供する新アーキテクチャーを発表した。

「VMスケールアウト」は、疎結合された「Tintri VMstore」において、仮想マシン(VM)単位で挙動を把握し、仮想マシンの分散配置を行うもの。ストレージプールは「Tintri OS 4.2」以上のOSを登載する機種であれば既存モデルも対応可能で、異なるモデル、容量、シリーズであっても同一のストレージ プールを構成できる。

「VMスケールアウト」概要

「VMスケールアウト」の例

なお、この機能を利用するには、設定・管理を行う仮想アプライアンスである「Tintri Global Center」が別途必要となる。こちらの参考価格は360万円(税別)。

「Tintri Global Center」

東氏は「VMスケールアウトは、ノード複数台でストレージプールを作り、最大1カ月前までのアクセス履歴を分析してVMを最適に配置するもので、容量・性能の両方でロードバランスできる。最大32台までスケールアウト可能で、ストレージの拡張はシステムを止めることなく1クリックでできる。InfiniBandのような特別な結線は必要なく、疎結合ですべてのモデルを参加させることが可能だ」と述べた。

なお、VMが再配置されても、QoS、データ保護、Snapshotなどの設定はそのまま引き継がれるという。

ティントリジャパン 職務執行者社長 河野通明氏

また、ティントリジャパン 職務執行者社長 河野通明氏は、「ティントリジャパンは設立から間もなく丸4年を迎えるが、本日、オールフラッシュの第2世代を発表できることをうれしく思う。IT部門が本当に求めることは見える化、パフォーマンス、ユーザーの成長に対応できるクラウド的アプローチの3つだ。他社のストレージはLUNやボリューム単位での管理から抜け出せていない。IT部門が抱えている課題は正にこれだ。VM単位で見える化できるのが弊社の特徴だ。他社はパフォーマンスについても、オールフラッシュにすれば良いというアプローチを推奨しているが、そうしたことをしたとしても、同じことが起こる。LUNやボリューム単位ので管理では、他の人が一部のVMの割りを食うことになる。今日の発表は『VM単位のスケールアウト』がキーワードだ。VMを最適に配置できるのが大きな違いで、これができるのは、今現在ティントリだけだ」と語った。