パナソニックは4月22日、可視光通信技術を発展させた独自の「光ID」の送信機能を内蔵した流通業界、交通業界および博物館・展示施設などで情報提供ソリューション向けの業務用ディスプレイ「TH-55SF1HJ」(55v型)/「TH-49SF1HJ」(49v型)/「TH-42SF1HJ」(42v型)を5月より発売すると発表した。

「TH-55SF1HJ」(55v型)/「TH-49SF1HJ」(49v型)/「TH-42SF1HJ」(42v型)

新製品は、独自開発の高速バックライト制御技術による光ID送信機能を内蔵。これにより、光ID対応のSTB(セットトップボックス)などのプレーヤーから出力された光IDを、ディスプレイに表示するコンテンツに連動させ、複数の光IDを切り替えて送信することが可能となるため、1台のディスプレイで表示するコンテンツと併せて多様な情報をスマートフォンなどの機器に表示することができるという。

また、新製品に内蔵のメディアプレーヤー機能も光IDの送信機能に対応し、静止画または動画コンテンツと光IDを保存したUSBメモリーデバイスをディスプレイ本体に挿入することで、STBなどの外部接続機器を使うことなく、コンテンツの再生と光IDの送信も実現した。これにより、設置・施工時の手間が軽減されるとしている。

さらに、ベゼル幅が6.3mm、奥行き57mmのデザイン採用により、全画面にコンテンツを表示することで、空間に溶け込みアイキャッチ効果を高めるという。加えて、光ID送信機能内蔵の新製品のほか、ディスプレイを複数台使用するマルチ画面仕様などでも光IDの利用ができるように、外付けの光ID送信機(LEDライトバー)も別途用意している。