日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は3月23日、消費電流50pAの低リーク電流のトランスインピーダンスアンプ(TIA)を内蔵したマイコン「MSP430FR2311」を発表した。

同マイコンは、超低消費電力マイコン製品ファミリ「MSP430」の新製品。既存の電圧/電流センシングソリューションと比較して1/20のリーク電流のほか、バッテリー寿命や基板実装面積を犠牲にせずに、アナログやメモリなどのテクノロジを柔軟に設定することができる。また回路の簡素化に加え、基板実装面積を最大75%縮小することが可能。

A/Dコンバータ、オペアンプ、コンパレータやTIAなどのアナログ回路を集積し、幅広いセンサ製品との接続が可能で、FRAM(強誘電体ランダムアクセスメモリ)テクノロジを内蔵しているほか、3.5mm×4mmの小型パッケージで、外付け水晶も不要。必要に応じて、非反転、反転またはトランスインピーダンスのアンプ構成を選択できるほか、プログラムとデータに割り当てるメモリ容量も選択できる。

現在、TI storeにてサンプル供給中で、1000個受注時の単価(参考価格)は0.65ドル。また同マイコン向けの開発ボード「MSP430FR2311 LaunchPad 開発キット」が15.99ドルとなっている。

「MSP430FR2311 LaunchPad 開発キット」