武藤工業は2月18日、医療分野向け技術開発などを手掛けるアールテックと業務提携し、3Dプリンタを用いた生体模型出力サービスおよび医療用3Dモデリングソフトウェア「CMMed」の販売を開始すると発表した。

生体模型出力サービスでは、水に溶けない特殊な石膏を使用することで、実際の生体により近い感触を持つ「生体レプリカ」を造形できるほか、樹脂や通常の石膏を用いて人体のさまざまな部位のモデルを造形することができる。同社は、生体レプリカを用いることで、模擬手術や手技の向上などに役立つとしている。出力サービスの価格は1個あたり3~4万円を想定している(複雑さや数量などで変動、モデリング作業は別途)。

3Dプリンタで造形した生体レプリカ(心臓モデル)

「CMMed」はCTやMRIなどの撮像データをもとにモデリングを行い、造形データに変換できる医療用モデリングソフトウェア。同ソフトは、計算流体力学(CFD)シミュレーションへの展開にも対応している。年間使用料は60万円(税別)を予定しており、初年度は500本の販売を目標としている。

なお、生体模型出力サービスおよび出力サービスは2月24日~26日に開催される「メディカル ジャパン2016大阪」で出展される予定だ。