メンター・グラフィックス・コーポレーション(メンター)は2月17日、プリント基板(PCB)実装に特化した「製造のインターネット化(Internet of Manufacturing)」ソリューションを実現するOpen Manufacturing Language(OML)オープン標準を発表した。
OML標準は同社が提唱したもので、製造のインターネット化、インダストリー4.0、スマートファクトリー1.0のコンセプトの実用化、工程飛ばしやコンプライアンス遵守のチェックを含む完全なトレーサビリティデータの自動収集など、業界特有のさまざまなニーズや課題に対応するとしている。具体的には実装フロアデータの統合が容易になり、ITチーム、ソリューションプロバイダ、装置プロバイダが付加価値の高いPCB製造実行ソリューションを実現、強化できるようになる。そのため、開発やサポートの工数を最低限に抑えると同時に、データの精度、適時性、完全性の向上が期待できるとしている。
また、製造プロセスの性能、部材の段取りと消費量、トレーサビリティ、工程結果とパラメータ、工程制御(ポカヨケ)、テスト/検査/修理工程の品質情報など、実装フロアで発生したあらゆるイベントの詳細情報を網羅することが可能なため、従来のフォーマットでは対応できなかった課題を解決することも可能となる。
なお、OMLはオープンコミュニティを通じて利用可能で、コミュニティでは、サポートの提供やリビジョンの管理を行う。