2月1日から3日まで、米テキサス州ダラスでSOLIDWORKSの年次イベント「SOLIDWORKS WORLD 2016」が開催された。

同イベントではSOLIDWORKS製品の説明会やセミナーが開催されたほか、多くのパートナーやスポンサー企業が展示会場にブースを出展した。本稿では、出展企業の中でも注目を集めていたSINDOHのデスクトップ3Dプリンタ「3DWOX DP200(DP200)」を紹介する。

オフィス用プリンタから3Dプリンタに進出

SINDOHは1960年創業の韓国企業で、主にオフィス用プリンタを手がけてきた。「DP200」は2016年1月に発表したばかりの新製品で、同社にとって初の3Dプリンタとなる。専用のカートリッジ式フィラメントにより、フィラメントの入れ替えが自動化されている点が大きな特徴だ。

SINDOHの「DP200」。最大造形サイズは210×200×195mm、材料はPLAとABSに対応している。

同製品はSOLIDWORKSユーザーを強く意識している。具体的にはSOLIDWORKSから直に出力することができるほか、出力時間や必要なフィラメントをSOLIDWORKS上で確認することが可能。価格は1299ドルで、主にプロシューマーや教育分野でのニーズを見込んでいるという。

現在、同社はワークエリアにカメラを搭載した「DP-200H」と価格を落とした「DP200-E」を開発しており、来年中の発売を目指している。

開発中の「DP200-H」。「DP200」にカメラを搭載したアップグレード版という位置付け。

同じく開発中の「DP200-E」。材料はPLAのみ使用可能。