東京都・代々木の刀剣博物館は、自由闊達に変化してきた刃文の魅力を紹介する展覧会「刃文-一千年の移ろい」を開催する。会期は2016年1月5日~3月27日(月曜休館、ただし祝日は開館)。開館時間は10:00~16:30(入館は16:00まで)。観覧料は一般600円、会員・学生300円、中学生以下無料。
同展は、国宝・重要文化財を含む刀剣25口、刀装、刀装具から、一千年の移ろいにより自由闊達に変化してきた刃文の魅力を紹介する展覧会。日本刀の見所のひとつである刃文は、実用上の面から欠くことのできないものだという。そして、およそ平安時代後期に日本刀様式が完成してからは、刃文の原初的形態を示す直刃のみならず互の目や丁子・のたれ・尖り刃など様々な刃文が生み出され、それらは実用面だけに留まることなく、高い美術性を有するなど日本独特の文化へと昇華されてきた。また、単一の刃文で構成された日本刀は少なく、その殆どが何種類かの刃文が交ざり多様な変化を伴って一振りの作品として完成されているということだ。
同展では、特別出品として、国宝 太刀 銘 国行「来」(号 明石国行)が出品される予定となっている。