ソフトバンクは12月18日、音声を文字に変換して、聴覚障がい者と健聴者との円滑なコミュニケーションを支援するアプリ「こえ文字トーク」をApp StoreとGoogle Playで提供開始した。
「こえ文字トーク」の「1対1でトーク」機能では、スマートフォンに発話すると、その内容が文字で表示される。聴覚障がい者が外出先で道を尋ねる場合や病院などでスタッフの声が聞き取りにくい場合に、会話や聞き取りのサポートとしての利用が想定されている。
一方の「グループでトーク」機能は、複数のスマートフォンにアプリをインストールし、それぞれの端末で「グループでトーク」機能を起動することで、参加者全員の発話内容が文字で表示される。家族や友人同士の会話など、聴覚障がい者を含めて最大8人が会話できる。
また、スマートフォンにイヤホンを装着した状態で「音量を増幅」ボタンを押すと、周囲の音声が増幅される。さらに、高音・中音・低音の音域ごとに、強弱や左右の耳から聞こえる音量バランスを調整できる。この「音量を増幅」機能では、軽度の聞き取りにくさを感じている高齢者などの利用も想定しているという。
なお、同アプリにはヤフーが開発した音声認識エンジン「YJVOICE(ワイジェイボイス)」が活用されている。