グラフィックスのデモでは、Unreal Engine 4を使った3Dグラフィックスのインタラクティブデモで、リアルタイムレンダリングによるリフレクション効果を確認できた。搭載されているAdreno 530は、グラフィックス表示でも、GPGPU処理でも、40%以上の性能向上と40%以上の電力消費削減を実現。OpenGL ES 3.1+AEP、Renderscript、OpenCL 2.0といったAPIをサポートしている。

リアルタイムレンダリングによるリフレクション効果

もう1つは、環境光センサを使って、外光の明るさに応じてディスプレイの見栄えをコントロールする機能。単にバックライトを明るくするのではなく、ピクセルごとにガンマとカラーカーブを調整して見やすくする、という機能だという。バックライトのコントロールに比べて30~40%の電力効率になるという。

環境光によって画面の見やすさを調整する新しい技術も搭載

カメラ機能ではSpectra ISPの統合によって、同時に3つのカメラを同時に動作させることができ、最大2500万画素・30fpsの高速連写が可能だという。、「ローライトピクチャ/ビデオ」機能で、動画撮影中にリアルタイムに画像の暗い部分を認識して、その部分だけ明るさを制御する。同時に、その明るくした部分だけノイズリダクションを適用することで、ディテールの損失を最小限にしつつ逆光時などにも被写体が暗くならずに撮影できる。

写真とビデオの双方で暗部補正とノイズリダクションの機能を提供

動いている被写体に対してもリアルタイムで処理を行い、より見た目に近い状況に補正する

動いている被写体でも、暗部だけを持ち上げてノイズリダクションを適用し、さらにディテールも維持するようにしているため、ビデオ撮影時の画質が向上する。リアルタイム処理にもかかわらず、電力消費は低いそうで、これは、「Hexagon Vector eXtension」によって実現しているという。

デモでは、実際に暗所でのフレアバーテンディングの様子をカメラで写し、リアルタイムに暗部を持ち上げ、ノイズを低減する処理が確認できた。

写真では分かりづらいが、暗部補正とノイズリダクションがリアルタイムに処理されている