一日の仕事が終わって帰る――その前に、今日やろうと思っていた仕事は全部できただろうか?

終わらなかったから明日に回そうと思っている仕事が、ひょっとして数日前からたまっているのではないだろうか?

そんなやらなければいけないことをついズルズルと先延ばししてしまいがちな人に、The Next Webの「先延ばしの癖を断つ7つの方法(原題:7 research-backed ways to stop procrastinating (and get more done))」という記事を送りたい。

まずは自己認識から

"ズルズル"に対する策は、自分が物事を先延ばしにしていることを認めることから始まる。

忙しくてできないとしても、「やらなければならないことを避けて優先順位が低いものから取り掛かっている」「なかなか着手せずにメールをチェックしてばかりいる」、これらはズルズルの明確なサインととらえるべきだ。

現状を認識できたら、次は自分のこれまでの方法を変える準備をやってみよう。

これに合わせて、先延ばしの理由が「やらなければならないことが苦痛を伴うから」というのであれば、やりがいのある体験に変えたほうがやる気がでるだろう。これを念頭に準備のステップを見てみよう。

  • 前の日に準備する

その日に"ちゃんとできたこと"を3つ書き出してみる。そして、明日改善できそうなことを3つ挙げよう。

次に、1つだけ"今日しっかりできたこと"を書く。そして明日の「1つのこと」を決める。「1つのこと」がわからなくても大丈夫。次の説明を参考に考えてみよう。

  • 「1つのこと」とは何か?

「1つのこと」とは、最終目標に向けて最大のインパクトがあるタスクや活動だ。

調査によると、プロジェクトの規模が大きく、分析ばかりして「麻痺状態」に陥ってしまうことがズルズルの大きな原因になっているという。つまり、フォーカスを絞って最も重要なものをじっくり考えることが重要になる。

もし、常時頭の中から離れないものや気になっていることがあれば、それが重要なものであることが多い。もしそれが達成できれば満足感を得られ、それに取り組むことで他のやるべきことが簡単に済むなら、それが「1つのこと」だろう。

  • 細分化する

気が重たくなるのは目標が大きかったり、曖昧すぎたりするからではないか?

可能なら細分化して小さなタスクに分けよう。あるいは、時間を決めて取り掛かるのも良い。特に、ステップアップに必要な資格取得のための勉強などは、自分のためとわかっていても後ろ倒しにしがちだろう。

こういうものについては、1日15分など、時間を決めて着手することで少しずつ前進できるはずだ。

  • ノーと言う

あなたが望まなくても、次から次へと「優先すべきタスク」が舞い込んでくる。

上司や同僚に頼まれる場合もあれば、顧客の急な依頼かもしれないし、予想外のトラブル発生かもしれない。

緊急度と重要度から考えて低いものは、時に「ノー」と断る勇気を持とう。割り込みを優先させていると、いつまでたっても自分にとって大切なことに時間がとれない。

  • 自分を大切に

"ズルズル"は、もしかすると自分へのケアが足りないからかもしれない。

自分を大切にすれば、自分のキャリアや健康にとって大切なもの、大切でないものがわかってくる。

睡眠、食事などの基本的な生活を見直してみてはいかがだろうか? 睡眠が十分にとれると、急にモチベーションがアップするかもしれない。

  • 自分を許す

完璧主義もズルズルの敵だ。なかなか着手できない理由は、「できないことや失敗を恐れているから」かもしれない。

失敗やできないことを許して、自分をうまくコントロールできるようになりたい。