電通は10月6日、データ解析プラットフォーム「Dentsu.io」の機能を拡張し、新たに潜在顧客の発見から顧客化、育成までをワンストップで実現する最新版として提供を開始した。これに伴い、インティメート・マージャーとデータアーティストと新たに協業していく。

「Dentsu.io」とは、クラウドを活用したマーケティング・コミュニケーションの高速PDCAにより、企業の意思決定をサポートする管理指標を可視化することが可能なソリューション。広告主は主に、クライアントデータ上の見込顧客に対する販促活動フェーズにて活用してきた。

一方、最新版では、メディア/広告データやパネルデータ、自社サイト来訪者属性データといった多様なデータを取り込めるデータプラットフォームとしての機能を拡充し、ビッグデータ上からターゲットとなる生活者をピックアップすることが可能。潜在顧客クラスターの発見と市場ボリュームの把握や、潜在顧客層への効率的な広告配信、コンテンツ出し分けによる体験価値の向上をワンストップで提供できる体制を整えた。

新型「Dentsu.io」の概念図

また、最新版の提供にあたり電通は、インティメート・マージャーとデータアーティストと新たに協業に至った。インティメート・マージャーが保有する、インターネット上の生活者データなど約4億件のオーディエンス関連データや、データアーティストの最先端LPOツール「DLPO」が加わることで、生活者一人一人に的を絞ったマーケティング・コミュニケーション活動が更に進展するという。

電通と協業企業4社は今後、最新版となる「Dentsu.io」を飲料や食品、自動車、化粧品・トイレタリー、リテール、エンターテインメントなどの企業に提供し、一気通貫の高速マーケティングを支援するほか、広告主が抱えるさまざまなマーケティング・コミュニケーション課題を解決するソリューションの開発を行う。加えて、「Dentsu.io」のコア技術を支えるトレジャーデータとの連携を更に強化することで、最新型「Dentsu.io」によるソリューションの高度化・多角化に取り組んでいく。