ヤフーは9月2日、Yahoo!ニュースの「オフィシャルスタッフブログ」で、Yahoo!ニュースがコメント機能を続ける理由について説明した。
同社は、Yahoo!ニュースについて、ユーザーから「不快なコメントが散見される」という指摘を受けているとして、「Yahoo!ニュースはどう受け止めているのか」「今後どのような対策をとっていくのか」などを明らかにした。
現在、Yahoo!ニュースに投稿されるコメントの数は1日当たり約14万件、利用者は1日当たり約4万人だという。コメント投稿者の内訳は、男性が80%以上で、これに年齢を加えると、30歳から50歳の男性が50%以上を占めている。Yahoo!ニュースの主要ユーザーは30代男性だが、コメント機能に限っては40代が突出して高い傾向が見られるとのことだ。
犯罪予告や個人情報掲載、公序良俗に反するコメントが投稿されることもあるため、専門チームが24時間365日体制でパトロールを行っているほか、悪質ユーザーのアカウント停止措置、ガイドライン違反の内容を自動検知して不適切コメントを削除するなどの対応にあたっているという。昨年からは、機械学習によって不適切なコメントを解析・検知する取り組みも開始された。
同社はYahoo!ニュースを「ニュースとユーザーをつなぐ場」「インターネット上の声を可視化する場」「多様な意見を知る、議論に参加する、自分の意思を表明する、といった体験をお届けする場」にすることを目指しているとしながらも、「多くの課題を抱えていることも事実」とコメント。
コメントガイドラインに抵触した投稿は、削除やアカウント停止などの措置を取ってきたが、他者への敬意を欠いた「極端なレッテル張り」「差別意識を助長するような投稿」といった、ユーザーにとって、健全な議論の材料とならない投稿について十分に対応しきれていなかった現状があったと説明している。
今後は、「犯罪予告の書き込みなど犯罪行為とみなされる内容」「不快な用語」「偏見に基づく人種差別」「極端で乱暴な言動によるレッテル張り」といったコメントや、根拠のない誹謗中傷などに対し、これまでよりも厳しい基準を設けて対策をとっていく。
今秋には、ユーザーが「目に触れたくない」と判断したコメントやアカウントを、自身のコメント一覧ページで非表示にする機能も設ける予定としている。