NECソリューションイノベータは7月21日、北海道大学と共同で「画像認識による虫画像の同定を支援する技術」に関する研究を同月より開始すると発表した。

研究期間は2016年3月までで、北海道大学長谷山研究室が保有する画像認識特許技術をベースとした、特定の虫画像と類似したものを虫画像データベースから検索する技術の開発を行う。具体的には、対象データの収集による検索精度変化の確認や類似画像検索エンジンの、虫に適した検索アルゴリズムの研究などが主な内容となる。

NECソリューションイノベータは、同研究の成果を受け、スマートフォンなどで撮影した虫の画像から病害虫の種類の同定を支援するシステムの開発を行う予定。同社は、同システムの実現により、外観が似ている病害虫の種類を速やかに特定し、その種類に合わせて農薬の使用量を最小限にするなど、人の健康と環境へのリスクを軽減する適切な方法で病害虫を防除し、農作物被害を防ぐことが可能になるとしている。

紛らわしい病害虫の例