日立システムズは6月12日、東京地下鉄(東京メトロ)が、多拠点間のコミュニケーションを効率化するため、マイクロソフトの「Skype for Business」を用いたユニファイドコミュニケーションを導入したと発表した。
東京メトロは、駅や整備基地など300以上の拠点を有しており、各拠点では事務職から技術職までワークスタイルの異なる職種の従業員約8700名が業務に従事している。こうしたなか、同社は円滑な業務運営に向け、離れた拠点間でも電話やメールだけではなく、伝達する内容や、緊急度に応じ、さまざまな手段でコミュニケーションができる環境の構築を目指していた。
こうした環境を実現すべく、同社は日立システムズの「NETFORWARD ユニファイドコミュニケーションサービス」を導入。同サービスは、ユニファイドコミュニケーション環境の実現を、設計から構築、運用、保守までワンストップでサポートする。
具体的には、マイクロソフトのコラボレーション・ツール「Skype for Business」(導入時の名称は「Lync」)を活用したユニファイドコミュニケーション環境を構築した。
東京メトロでは、新システムの導入により、用途や状況に合わせた適切なコミュニケーションによる効率的な業務運営を実現。例えば、連絡をとりたい相手に対し、プレゼンス機能で在席状況を確認してから電話連絡や席への訪問を行う一方、簡易な確認事項や簡単な伝言はインスタントメッセージを活用するなど、電話の掛けなおし、伝達漏れ、行き違いなどのコミュニケーションロスを軽減したという。