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第1段機体の全景。円柱形の部分はほぼすべて推進剤タンクであり、その比率は缶ジュースほどだという。

右に写っている人との対比でその大きさがわかる。

第1段機体に装着された2基のLE-7Aロケット・エンジン。ノズルなどを覆っている黒いカヴァーは、打ち上げ時には取り外される。エンジンを覆う白い部分にある黒いカヴァーの下には、作業員がアクセスする部分。

2基のLE-7Aの周囲にはSRB-Aが装着され、離昇時に猛烈なパワーでロケットを持ち上げる。

第1段機体の底部。上下に広がっている2つの部品にはSRB-Aが装着される。それらに挟まれる形に位置する台形状の部品は発射台との接続部分。

SRB-Aの上部取り付け部。

SRB-Aの上部取り付け用の周囲は他とは断熱材の色が異なっている。SRB-Aの分離時には火薬で支持部品を切ることから、その炎にあぶられても耐えられるよう、耐火性を持つ断熱材を使用しているためだ。

SRB-Aの装着部を上から。パイプとパイプに挟まれた部分にある黒い突起の上にSRB-Aが載る。

断熱材はタンクの外壁に吹き付けるように塗られる。H-IIA/Bは、他のロケットと比べるとカラフルな色をしているが、この断熱材の地の色が出ているだけで、塗装されているわけではない。また本来の色はもっと白く、紫外線で劣化することで黄土色になっていく。

打ち上げ時などの、遠目から写真だとわからないが、ロケットの表面は意外に凸凹している。

VHF帯を使ったテレメトリーのアンテナ。

第1段機体の側面には、三菱重工のロゴが光る。

左が第1段機体、右が第2段機体。

第2段機体。外周の淵にある銀色の部分は治具で、作業時に機体を回転させたり、また両脇のオレンジ色の部分にクレーンを引っ掛けて吊り上げたりする。

第2段にはLE-5B-2ロケット・エンジンが1基装着される。若干補強が施されている以外は、基本的にはH-IIAのものがそのまま流用されている。

第2段を前方側から。

私たちの取材中も、打ち上げに向けた作業が着々と進められていた。

ロケットの第1段と第2段の間に位置する段間部に描かれた、「こうのとり」5号機のロゴ。

会見に立つH-IIA/H-IIB打上執行責任者の二村幸基さん(右)と、H-IIA/H-IIBロケットプロジェクトマネージャの秋山勝彦さん(左)