NTTデータとリモート・センシング技術センター(RESTEC)は5月18日、衛星画像を活用した世界最高精度の「全世界デジタル3D地図提供サービス」に、2m解像度高精細版3D地図と3Dプリンタに利用可能な3D地図データ提供サービスを追加すると発表した。また、3D地図製品ブランドとして「AW3D」を立上げることを明かした。

「全世界デジタル3D地図提供サービス」は宇宙航空研究開発機構(JAXA)の陸域観測技術衛星「だいち」で撮影した約300万枚の衛星画像を用いた世界最高5m解像度の3D地図として、NTTデータとRESTECが2014年2月に提供を開始したもの。航空写真を用いた従来法に比べ低コスト・短納期で精細な3D地図データが入手でき、アジアやアフリカの新興国で地図整備や防災対策に活用されている。今回、2m解像度の高精細版の提供が開始されたことで、都市計画などの分野での利用も可能となった。また、オプションとして3D地図データを直接3Dプリンタへ読み込むことが可能なSTL形式での提供も開始する。

価格は2m解像度高精細版3D地図が1km2あたり1万1000円~で、STL形式での提供は1ファイルあたり5万円~となっている。NTTデータは「今回の追加サービスによって、世界各国における、さまざま需要に対応していくと同時に、新ブランドを展開していくことで、2015年度中に、両社で累計15億円の売り上げを目指していきます」としている。

5m解像度(左)と2m解像度版の比較

2m解像度高精細版3D地図(東京)

2m解像度高精細版3D地図(エベレスト)

富士山の3Dプリンタ用データ(左)と3Dプリンタでの利用イメージ