まずは普通の紙飛行機からいってみましょう。投げ方によって成功したり失敗したりしそうなので、3回投げて成績のよかった記録を採用することにしました。

オフィスビルの廊下をお借りしました

ほいっ!

普通の紙飛行機はやはりごく普通に飛び……距離は670cm! おお、なかなかいいんじゃないですか? 最初だからまだ何とも言えないけど。

記録は670cm

さて、次は大本命のギネス紙飛行機。果たして670cmという記録を超えられるのか?

大本命

1074cm!

結果は……なんと1074cm! 10m超えが出ました! さすがにギネス記録には遠く及びませんでしたが、それでも普通の紙飛行機をはるかに上回る好成績をたたき出しました。これはすごい。やっぱりギネス紙飛行機は前評判通りすごかった!

ただ、最後に大穴が控えています。本命が逃げ切ると思わせておいて、最後に伏兵が差し切るのがレースの怖さ(レース?)。山田井スペシャル、いざ発進!

山田井スペシャル!

そいやっ

あっ

墜落

……

どうするの、この空気

……。

結果は219cm。納得いかずに何度か投げてみましたが、いずれも200cm前後と、安定した低成績を記録しました。投げた瞬間は勢いよく飛び出すのですが、2m付近で見えない壁があるかのように垂直に落下するのです。ある意味、すごくないか、この安定感。

編集「ていうか、最初の方も飛んでいるんじゃなくて、単に投げた勢いですよね」

……。

さて、黒歴史と化した山田井スペシャルはさておき、結果は見事にギネス紙飛行機が圧倒的な飛距離で1位となりました。ギネス記録はまぐれではなかったわけですが、そうなると最初の疑問が再び湧いてきます。

なんで、ギネス紙飛行機はそんなに飛ぶんだろう?

そこで、紙飛行機にいかなる力が働いているのかを、熱流体シミュレーションソフトを専門に開発しているソフトウェアクレイドルさんに、今回特別に普通の紙飛行機とギネスの紙飛行機の違いをシミュレーションで比較していただきました。