Mentor Graphicsは、「CPES(Center for Power Electronics Systems)」に加盟したことを発表した。
CPESは、種類を問わずさまざまなシステムにおける電力処理能力と配電の効率性の向上を目指し、バージニア工科大学に設立されたコンソーシアムで、自動車用の電力変換器、パワーマネジメントシステム、再生可能エネルギーシステムなど、パワーエレクトロニクス部品に関わる技術とアプリケーションに重点的に取り組む。トヨタ自動車、GE、Fairchild Semiconductor、Cree、ロームなどをはじめとする78社から構成されており、コンソーシアムの使命に賛同する加盟企業の協力のもと、パワーエレクトロニクス関連の先進的な研究を進め、世界的にも高い評価を得ている。
CPESにMentorが加盟することで、エレクトロニクスの熱設計をシミュレーションするためのソフトウェアの幅が広がり、パワー半導体の寿命予測と熱試験のための熱特性評価手法を採り入れやすくなるという。MentorはCPESに「MicReD Industrial Power Tester 1500A」のほか、エレクトロニクス熱解析ソフトウェア「FloTHERM」と「FloTHERM XT」、汎用的なCFD(数値流体力学)ソフトウェア「FloEFD」も無償提供する。