NECは12月18日、カメラとレンズ、高速旋回装置を組み合わせた旋回装置一体型カメラで、フルHD(1920×1080画素)の超高感度撮影に対応した「NT-S370/970シリーズ」2機種4モデルを発表した。2015年2月より出荷を開始する。

同製品は、一体型高速旋回カメラで初めて、有効画素数220万画素のCMOSセンサを採用し、超高感度撮影を実現。独自の回路設計を行うことで、環境に左右されずに鮮明な映像撮影が可能となっている。また、独自の映像鮮明化技術を用いた霞低減機能やノイズ低減機能を搭載しており、霧・もやなどが発生した悪天候な状況下や、夜間・暗所においても鮮明な映像を撮影できる。さらに、「NT-S370R/NT-S970R」は人の目には見えない近赤外線波長領域の撮影を可能とするIR-PASS機能を搭載し、さらなる高感度撮影が可能となっている。

そして、オートフォーカス機能により、目視によるマニュアルフォーカス調整ではレンズのピント合わせが難しい状況でも容易にピント合わせが可能。加えて、0.1倍刻みで倍率設定が可能な10倍のデジタルズーム機能を搭載する。光学ズームアップ時やエクステンダ使用時の光量低下を発生させることなく望遠撮影できるとしている。なお、「NT-S370/NT-S370R」は25倍ズームレンズを、「NT-S970/S970R」はエクステンダ付35倍望遠レンズを搭載している。

同社では、公共施設や港湾などにおける映像監視用や、高所に設置する防災用など、社会インフラにおけるさまざまなシーンや用途に向けて販売し、今後3年間で1000台の出荷を目指すとコメントしている。

「NT-S370/S370R」

「NT-S970/S970R」