Wind Riverは11月18日(米国時間)、自社のリアルタイムOS(RTOS)「VxWorks」の次世代版に向けたセーフティプロファイル「Safety Profile for VxWorks」を発表した。これにより、インダストリアル、メディカル、輸送、航空宇宙・防衛分野のセーフティクリティカルなシステムの開発に向けた安全機能が、VxWorks 7に追加されることになるという。
同プロファイルは、高度なタイム/スペースパーティショニング機能を提供し、シングルコアまたはマルチコアの1つのハードウェアプラットフォーム上で、安全度の異なる複数のアプリケーションを、高い信頼性で干渉なく統合することが可能だ。
また、IEC 61508-3 SIL3の準拠について、認証機関TUV SUDの事前認可を取得しており、オプションの認証取得用ドキュメントパッケージにより、VxWorksを利用するカスタマは、組み込みシステムのコスト削減、リスク軽減、認証取得までの時間短縮を図ることができるほか、新たなIEC規格でデバイスの認証を取得する際にも有用活用できるという。
さらに同社は併せて「Virtualization Profile for VxWorks」の機能強化も発表。これによりオープン標準VirtIOによるデバイス仮想化のサポートが搭載され、デバイスの仮想化により、統合システムのメカ的なフットプリントやコストベースがさらに削減され、組込分野における仮想化のハードルを引き下げることが可能になったという。