アットマークテクノは11月6日、ダイナコムウェアの多言語対応の組み込みフォント「Embedded DynaFont」が、ARMプロセッサ搭載の組み込みプラットフォーム「Armadillo」に対応したと発表した。

東京五輪の開催決定に伴い、大型スポーツイベントなどの増加が予想される中、外国人観光客向けの情報案内版など、リッチコンテンツをより精彩な画面で表示・再生する機器への需要が高まると見られる。しかし、組み込みLinuxで一般的に使用されているオープンソースフォントでは、多言語対応やデザインの美しさなどの要求を満たせないケースが多いのが現状という。

この状況に対応するため、アットマークテクノとダイナコムウェアは、多言語対応が特徴のフォント「Embedded DynaFont」の中から「Armadillo-800/400」シリーズのユーザー向けにピックアップした専用のフォントセット「Embedded DynaFont for Armadillo」を12月に発売する。同製品には、DF平成ゴシック体、DF平成明朝体、DF丸ゴシック体など、デザイン性が高く一般的によく使われている日本語フォントの他、韓国語・中国語(繁体字)対応の各フォントセット計19種類がラインアップされている。いずれもTrueTypeフォントで、日本語フォントセットはJIS第一水準・第二水準に対応する。さらに、量産向けのランタイムライセンスも「Armadillo」本体にバンドル可能で、少量生産にも対応可能な価格で提供するとしている。また、各フォントセットの評価版(収容文字種限定)はアットマークテクノが運営するユーザーズサイトで無償提供されるので、購入前にイメージを確かめることができる。

なお、今回の発売を記念して、2015年3月31日までの期間限定で、通常販売希望価格10万円の初期費用を期間限定価格1万円(税抜き)で提供する「ArmadilloでEmbedded DynaFontを使おう! キャンペーン」を実施するとしている。