デル・ソフトウェアは10月9日、SSL-VPNによりリモートアクセスを提供するアプライアンス「SonicWALL E-Class Secure Remote Access(SRA)」シリーズに搭載される新オペレーティングシステム(OS)「Dell Secure Mobile Access 11.1.0」の提供を開始すると発表した。
SRAでは、エンドポイントで利用されるデバイスの認証やセキュリティ状態の検出、デバイスのアクセスコントロール、アクセス権限のあるアプリのアクセス、ネットワークリソースへのアクセス機能などを提供する。
また、次世代ファイアウォールと統合すれば、アクセスコントロールの一元化、マルウェア防御、アプリケーションコントロール、コンテンツフィルタリングが可能になる。
「Dell Secure Mobile Access 11.1.0」は10月9日より提供され、新たにCAPTCHAとHTML5のサポートのほか、iOSを搭載するデバイスに対するアプリケーション・アクセス・コントロールや利用規約表示機能が搭載された。
CAPTCHA(キャプチャ:Completely Automated Public Turing Test To Tell Computers and Humans Apart)は、ユーザ名/パスワードを推測し反復してログインを繰り返し突破しようとするボット、ログイン失敗のシーケンスを強制的に発生させ、アカウントをロックさせてしまうDOS攻撃をブロックする。IT管理者は、AMCコンソールからCAPTCHAを有効化/非有効化することが可能。
また、HTML5のサポートにより、Windows/Linux/Macに加えiOSとAndroidモバイルプラットフォームからRDP(Remote Desktop Protocol)アクセスをすることが可能になる。
iOSを搭載するデバイスに対するアプリケーション・アクセス・コントロールでは、iOSを搭載するアップル社のデバイスに対して、モバイルデバイス管理(MDM)のPer-App VPN設定において、アプリケーション・アクセス・コントロールを機能させることができる。
そして、利用規約表示機能では、新たに利用するデバイスに対する利用規約を表示する機能を備え、利用許諾範囲、対象をユーザに対して適切に周知した上で同意を求めることができる。
新OSの対象製品は、「E-Class SRA EX6000、「E-Class SRA EX7000」、「 E-Class SRA EX9000」、「SRA Virtual Appliance」。
デル・ソフトウェア リージョナルセールスディレクター 藤岡健氏は、「ワークスタイルの変革により、就業時間の20%以上の業務をリモートで行うテレワーカーが増加している。ある調査会社の調査によれば、その人口は2012年時点で1,390万人おり、テレワーク市場は2017年まで6.6%増加すると予測されている。モバイルワークを導入する上で、検討ポイントトップ3は、情報セキュリティ対策、通信回線のコスト、デバイスのコストだ。デルソニックウォールはSSL-VPNにおける2013年のシェアはジュニパーに次ぐ2位で23%だ。これまでは、ソニックウォールは主に中小向けが中心だったが、現在はハイエンド市場のリプレース市場も伸びている。今後はシェア拡大に向け、大手ハイエンド向けのほか、中堅・中小のBYODの普及、DR市場、次世代ファイアウォールのリプレース市場に注力していく」と述べた。