Maxim Integratedは9月30日、Industry 4.0をより少ない電力、部品、および総コストで実装するためのツールを実現することが可能なMicro PLC技術を用いたリファレンスデザインを発表した。

このMicro PLCプラットフォームは、スタンドアロンサブシステムとしての動作およびラップトップのUSBポートによる設定/テストが可能な5つのリファレンスデザインで構成されている。また、Micro PLC技術は、PLC実装面積を従来ソリューション比で10分の1に小型化し、50%以上の省電力化を提供し、かつデジタルI/Oデータをこれまでより70倍高速に処理することができるという。

また、Industry 4.0モデルに対応するため、Micro PLCと相互動作可能な製品を3つ開発したとする。1つ目は最高の信号対ノイズ比(SNR)とクラス最小レベルの電力を実現するPGA内蔵24ビット、10mW、デルタシグマA/Dコンバータ(ADC)「MAX11270」で、2つ目はエネルギー損失と熱を92%の効率で削減する、5A、2.4V~5.5V入力、インダクタ内蔵、完全スイッチモード電源「MAX17515」、そして3つ目は熱損失を削減し最大50%低温の動作が可能なIEC61131-2 PLC規格準拠の、4V~60V、100mA、小型同期整流ステップダウンDC-DCコンバータ「MAX17552」となっている。

なお、4チャネルアナログ入力ボード「MAXREFDES61#」の単価は39ドルで、回路図、レイアウトファイル、およびファームウェアは無料で、すでに入手可能となっているという。

4チャネルアナログ入力ボード「MAXREFDES61#」