パナソニックは9月24日、ベッドからの起立と歩行を支援する「自立支援型起立歩行アシストロボット」とサービス付き高齢者住宅などでの各居室の高齢者の動作状況を検知する「みまもりシステム」を公表し、2016年度中の製品化と発売を目指すと発表した。

自立支援型起立歩行アシストロボット

「みまもりシステム」画面イメージ

「自立支援型起立歩行アシストロボット」は被介助者の起立・着座・静止(衣服着脱時)などの動作を検知し、その際に必要となる力をモータでアシストするというもの。小型かつ軽量のため、トイレへの移動、移乗、排泄時などの自立的動作を支援し、介護者の負担も軽減される。

起立アシスト:被介助者の起立の意図を検知して足りない力をモータでアシスト

歩行:吊り具で体を安定させた状態でふらつき、膝折れ等を防ぎ、歩行をサポート。

着座:着座の意図を検知してふらつきや膝への負担を軽減しながら着座をサポート

中間状態での静止:排便後の処理のために、中間位置で保持する力をアシスト

「みまもりシステム」は電波センサや人の動作を検知する技術を応用している。ベッドの下に取り付けた電波センサにより、ベッド上の被介助者の呼吸数や体動などを検知し、離れた場所にある介護ステーションに送信することで、被介護者の体調急変や離床行動を事前に察知することができ、被介護者の体調急変や離床行動を事前に察知し、適切な処置を取ることができる「先取り介護」を実現する。

「みまもりシステム」の使用辞令

なお、これらの製品は、10月1日～3日に開催される「第41回 国際福祉機器展 H.C.R.2014」に、他の介護福祉用品とあわせて参考出品されるとのこと。