ON Semiconductorは、高品質画像が求められる産業用検査機器、高度道路交通システム、監視カメラ市場向けに有効画素数が約860万画素のCCDイメージセンサ「KAI-08670」を発表した。
同製品は、TRUESENSEのインターライン転送型CCDファミリの新製品であり、最も要求の厳しいアプリケーション向けに優れた画像品質を実現。画素サイズ7.4μmの高感度、70dBのダイナミックレンジ(ビニング処理により82dBまで拡張可能)、電子シャッター、および115dBのスミア除去を含め、最も要求の厳しいイメージング条件において高性能の画像を実現する200万画素(1080p)、400万画素および1600万画素の製品ファミリに新たに加わる。同ファミリは、同社の画素サイズ5.5μmのCCDイメージセンサファミリとピンおよびパッケージ互換性があるため、既存のカメラの設計を活用して新しいデバイスを簡単に採用できる。
また、モノクロ、バイエルカラーおよびTRUESENSEスパース・カラー・フィルタ・パターンが用意されており、幅広いカラーおよび感度を手に入れることができる。さらに、現在エンジニアリンググレードのデバイスを提供しており、年末までには量産に入る計画という。加えて、評価キットを使用すれば、全体のカメラ設計を開発することなく、「KAI-08670」、および同社のその他のCCDイメージセンサのイメージング性能を素早く容易かつ詳細に検証できるとしている。