村田製作所は9月9日、積層セラミックコンデンサ(MLCC)の新生産棟を福井村田製作所の敷地内に建設すると発表した。
積層セラミックコンデンサは、従来からの需要に加え、昨今は特にスマートフォンをはじめとした高機能化が進展するモバイル機器向け、電装化が進展する自動車向けの需要が著しく増大している。
同社では、積層セラミックコンデンサの生産を日本国内だけでなく海外でも行っており、この中で福井村田製作所は、積層セラミックコンデンサの開発・生産拠点として、最先端商品開発の核となるマザー工場に位置づけられている。
今回の新生産棟の建設は、先端商品開発における前工程の増強を目的としており、高い技術レベルと管理レベルによる低コスト・高品質を促進するとともに、最先端商品の開発をよりいっそう効果的に行なうことで、さらなる需要拡大へ対応できる体制を構築していく。これにより、これまで以上に迅速な新製品の立ち上げを可能にし、タイムリーな新製品の提供を図っていくとしている。