自然科学研究機構(NINS)は9月23日に、東京・千代田区一ツ橋にある学術総合センター(一橋講堂)にて、「第17回 自然科学研究機構シンポジウム」を開催すると発表した。
今回のシンポジウムのテーマは「記憶の脳科学 -私達はどのようにして覚え忘れていくのか-」となっており、人々に身近な記憶に関する話題を大学や企業の研究員などがそれぞれの視点から講演を行う。
タイトルと講演者/所属研究機関は以下のとおり。
- 「記憶とは何か」:岩田誠 東京女子医科大学 名誉教授
- 「記憶を人為的に創り出す」:井ノ口馨 富山大学 教授
- 「見る、憶える、思い出す:大脳皮質ネットワークにおける知覚と記憶の神経メカニズム」:平林敏行 東京大学 講師
- 「近年のコンピュータ将棋の進歩と機械学習」:佐藤佳州 パナソニック 研究員
- 「記憶と脳指紋」:柿木隆介 自然科学研究機構生理学研究所 教授
- 「ワーキングメモリ:脳のメモ帳」:苧阪満里子 大阪大学 教授
- 「健忘症と認知症」:森悦朗 東北大学 教授
また、各講演のあとには、モデレータに立花隆氏を迎え、各講演者によるパネルディスカッションも開催される予定。
なお、開演時間は朝9時50分から夕方17時40分を予定。参加料は無料で、申し込みは、自然科学研究機構のWebサイトにある専用の申込みフォームにて、必要事項を記入する形で行われる。
さらに、今回のシンポジウムでは、特別企画として、「高校生記者の募集」も自然科学研究機構のシンポジウムの紹介を行っているWebサイト上にて行っている。これは、シンポジウムには質疑応答の時間がない代わりに、事前に応募した高校生(数名を予定とのこと)が記者となって、講演後に講演者に質問などを行うというもの。
また、当日はUstreamならびにニコニコ生放送によるライブ配信も行われる予定。こちらも自然科学研究機構のWebサイトより見ることができるという。
「記憶の脳科学 -私達はどのようにして覚え忘れていくのか-」のプログラム概要。シンポジウム紹介Webサイトでは各講演の概要などを記したpdfを読むことも可能なので、参加を希望する人は予習がてら読んでおくことをお奨めする |