オムロンは8月21日、同社の基板外観検査装置「VT-Sシリーズ」の最上位機種として、独自のカラーハイライト3D形状復元技術に加え、位相シフト検査技術を搭載した、フル3D基板外観検査装置「VT-S730」を8月22日より発売すると発表した。

同基板外観検査装置は、プリント基板に実装されている部品のはんだ付けの状態を、画像処理技術を用いて検査するもので、主にリフロー工程後に用いられる。

同装置には、はんだのような鏡面体を安定して検査することを目的に開発されたカラーハイライト3D形状復元技術は、品質の基準となるフィレットの高さ/幅/長さを定量的に捉えることが可能な技術。一方、部品本体やリードのような拡散面を検出することに向いており、部品姿勢(浮き、傾きなど)に特徴の現れる不良を検出可能な「位相シフト検査原理」も搭載しており、これらの組み合わせにより、専門スキルがなくても3ステップで検査プログラムの垂直立ち上げが可能になったという。

さらに品質管理へのさらなる要求に応えるべく、品質の管理や分析を行うための品質管理システム「Q-up Navi」も提供することで、不良品の発生を未然に防ぐための工程改善や仕組みの構築も可能だという。

オムロンのフル3D基板外観検査装置「VT-S730」